キーサイト・テクノロジーは、次世代メモリのLPDDR6に対応する包括的な設計および検証ソリューションを発表した。コンプライアンステストと特性評価を完全に自動で実施するので、検証時間を短縮できる。
キーサイト・テクノロジーは2025年1月、次世代メモリのLPDDR6に対応する包括的な設計および検証ソリューションを発表した。
LPDDR6は次世代のメモリ規格で、JEDECが規格策定を進めている。性能や電力効率に優れていて、モバイル機器やデータセンター、エッジデバイス、AI、機械学習といった用途での活用が期待されている。
今回発表したソリューションは、リアルタイムオシロスコープ「UXR0334B」、トランスミッターのテストアプリケーション「D9060LDDC」、レシーバーのテストアプリケーション「M80896RCA」、ADS(Advanced Design System)Memory Designerソフトウェア「W3626」で構成される。
同ソリューションは、コンプライアンステストと特性評価を完全に自動で実施するので、検証時間を短縮できる。設計上の問題は、データ解析ツールですぐにデバッグ可能だ。他に、外挿しのアイマスクマージンテストでデバイスのビット誤り率(BER)性能を解析し、ディエンベディング機能でBGAパッケージから直接信号を測定できる。
さらに、BERテスト手法を活用した設計検証や、複数のジッタ、ノイズ、クロストークのシナリオに対する試験を実施することで、性能上の問題を早期に特定し、デバイスの性能を最適化できる。
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