「FL7730」はトライアック調光とアナログ調光の両方に対応するLEDドライバICだ。スイッチング素子とフィードバック回路を外付けするだけでLED照明の駆動回路を構成できる。
フェアチャイルド セミコンダクター ジャパンは2012年2月、LEDドライバIC「FL7730/FL7732」を発表した。FL7730は、白熱電球を用いた照明器具の調光方式として広く利用されているトライアック調光と、アナログ(電流)調光に対応する。一方のFL7732は調光機能を持たないLED照明向けの品種である。FL7730は、0〜100%の全範囲においてフリッカを発生させることなくトライアック調光が可能だという。対応する電圧範囲は80〜308VAC。パッケージは両品種とも8端子SOPを採用している。現在サンプル出荷中で、1000個購入時の単価はFL7730が1.27米ドル、FL7732が1.15米ドル。
FL7730/FL7732は、力率改善回路(PFC)の機能を備える1次側制御回路でレギュレーションを行う。そのため、0.9以上の力率と、最大85%の変換効率(FL7732は85%以上)を実現している。また、スイッチング素子やフィードバック回路を外付けするだけでLED照明の駆動回路を構成できるので、部品コストを抑えることができる。また、ノイズフィルタの後段に配置する電解コンデンサが不要なので、LED電球の寿命の延長にも貢献するという。
この他、短絡保護機能や過熱保護機能などを備えている。
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