日本NIのモジュール式計測用ハードウェアと計測/解析用ツールキットから成る無線LANテストプラットフォームが、最新規格のIEEE 802.11acにも対応した。
日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)は2012年2月、モジュール式の計測用ハードウェア「PXI」と計測/解析用ツールキットで構成する同社の無線LANテストプラットフォームがIEEE 802.11acに対応したと発表した。既に半導体メーカーや無線LAN機器メーカーなど一部の先行顧客向けに製品提供を開始している。一般顧客への提供も可能だが、要問い合わせとなっている。価格は、ハードウェアが約500万円から、計測/解析用ツールキットが約100万円から。
また、IEEE 802.11nまでに対応する現行の無線LANテストプラットフォームをIEEE 802.11acに対応させたい場合には、専用の計測/解析用ツールを追加導入するだけで済むという。ハードウェアに新規のモジュールを追加する必要はない。
同プラットフォームは、アンテナ構成が最大で4×4までのMIMOを用いる無線LAN通信の信号計測が可能。トランスミッタとレシーバの信号帯域幅は、既存の無線LAN規格であるIEEE 802.11a/b/g/nで使用している20MHzと40MHzに加えて、IEEE 802.11acで規定されている80MHzと160MHzにも対応している。変調方式も、従来の64-QAM(直角位相振幅変調)から、256-QAMまでサポートするようになっている。これらの他、MAC(Media Access Control)機能として、LDPC(Low Density Parity Check)やSTBC(Space-Time Block Code)、A-MPDU(Aggregation MAC Protocol Data Unit)などにもオプションで対応する。
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