TDKは、車載向けの積層セラミックコンデンサ「CGA1シリーズ」を開発した。0603サイズ(0.6×0.3mm)で、定格電圧が6.3〜50Vの品種をラインアップしている。同社によれば、定格電圧が50Vの製品の中では、0603サイズは世界最小だという。
TDKは2013年1月、0603サイズ(外形寸法が0.6×0.3mm、高さは0.3mm)の積層セラミックコンデンサ「CGA1シリーズ」を発表した。サンプル価格は3円で、既に量産を開始している。TPMS(Tire Pressure Monitor System)、IVI(In-Vehicle Infotainment)、キーレスエントリシステム、各種センサーといった用途に向ける。
CGA1シリーズは、車載向け受動部品の品質規格である「AEC-Q200」に対応している。定格電圧(耐圧)が6.3〜50Vの品種をラインアップしており、静電容量は100pF〜10nF。TDKによれば、「定格電圧が50Vの製品としては、0603サイズは世界最小である」という。−55〜125℃の温度範囲で静電容量の変化率が±15%の範囲に収まる、X7Rの温度特性を実現している。なお、顧客の要望に応じて、150℃対応も可能だという。
車載対応の積層セラミックコンデンサは、高い信頼性を要求される。今回、TDKは新たに開発した誘電体材料を用いることで、こうした厳しい要求にも応えられる新シリーズを開発することに成功した。
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