タイコ エレクトロニクス ジャパンは、リチウムポリマー電池の過熱保護素子を発表した。タブレット端末や薄型PCなどで要求される実装部品の小型・薄型化に対応するために開発された製品である。
タイコ エレクトロニクス ジャパンは2013年2月、タブレット端末や薄型PCなどで用いられるリチウムポリマー電池を、過熱から保護するためのサーマルプロテクタ「MHP-TA」シリーズを発表した。新製品は外形寸法が8mm×3.75mm×1.15mmと小さい。高さを1.15mmに抑えたことで、機器設計者は電源の保護回路を設計する上でのスペース制約を軽減できるという。
MHP-TAシリーズは、バイメタルプロテクタと正温度抵抗特性を備えたポリマー素子を並列に接続したMHP(メタルハイブリッドポリマー素子)技術をベースとしている。これまでのMHP製品はDC 30V/30A以上の高電流リチウムイオン電池パックを対象としていた。これに対してMHP-TAは、定格電圧と定格電流が比較的小さい用途に向けた製品である。
同シリーズには、定格電圧がDC 9Vで、保持電流が約6Aの「MHP-TA6-9」、および約15Aの「MHP-TA15-9」と2タイプがある。さらに、MHP-TA6-9には4種類の温度定格品(72℃、77℃、82℃および85℃)があり、MHP-TA15-9には5種類の温度定格品(72℃、77℃、82℃、85℃および90℃)が用意されている。
既に販売を開始しており、価格については要問い合わせ。
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