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DSPの消費電力を低減できる電力管理コントローラTI LM10011

VIDインタフェースを搭載した電力管理コントローラ「LM10011」は、POLレギュレータと組み合わせて使う。ピン設定により16種類の電流出力を選択でき、DSPをさまざまなコア電圧(VCORE)で立ち上げることを可能とする。

» 2013年02月18日 13時06分 公開
[EDN Japan]

 日本テキサス・インスツルメンツ(TI)は2013年2月、4ビットおよび6ビットのVID(Voltage IDentification:電圧識別)インタフェースを搭載した電力管理コントローラ「LM10011」を発表した。TI製DSPなどVID対応のプロセッサであれば、さまざまなコア電圧で立ち上げることができるため、電力消費の低減が可能となる。

 LM10011は、TI製の同期整流式降圧型レギュレータである「LM21215」(出力電流15A)や「TPS56221」(出力電流25A)など、フィードバックノードを備えたPOL(Point of Load)レギュレータ製品と組み合わせて使う。

 LM10011は、ピン設定で電源の立ち上げ時の出力電流を16種類の中から選択することが可能だ。これにより、DSPなどをさまざまなコア電圧で立ち上げることができるため、電力消費を考慮したシステム設計も容易となる。

 この他の特長は次の通りである。入力電圧範囲は2.97〜5.5Vで、5Vおよび3.3Vのバス電圧に対応している。出力電流は59μA。TI製DSP「C6000」のVIDテーブルに完全に準拠した1%のDC/DC出力電圧精度を提供する。パッケージは外形寸法が3×3×0.8mmの10端子SONで供給される。LM10011は既に量産出荷中で、1000個購入時の参考単価は0.60米ドルである。

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