スマートフォンの普及とともに注目を集めるワイヤレス給電技術。同技術の開発に力を入れるIDTは、2つの主要なワイヤレス給電規格に準拠するデュアルモードのレシーバICなどを展示する。
2013年7月17〜19日の3日間、メカトロニクス/エレクトロニクス関連の最新の要素技術が一堂に集結する「TECHNO-FRONTIER 2013」が開催される。
TECHNO-FRONTIER 2013の開催に先立ち、アイティメディアが運営する組み込み/エレクトロニクス関連メディア「MONOist」「EE Times Japan」「EDN Japan」では、TECHNO-FRONTIER 2013の特設ページを設け、各編集部が厳選した注目企業の見どころ情報や新製品リリース、速報、イベントリポートなどを紹介する。
今回紹介するのは、ワイヤレス給電ソリューションの開発を手掛けるIDTだ。
>>3メディア合同「TECHNO-FRONTIER2013特集」
スマートフォンやタブレット端末をはじめとする携帯機器の普及が進んだことで、「置くだけ」のスマートな充電スタイルを提供するワイヤレス給電が注目されている。このスマートな充電スタイルを普及させるため、さまざまな規格に対応するワイヤレス給電ICの開発に力を入れているのがIDTだ。
TECHNO-FRONTIER 2013では、WPC(Wireless Power Consortium)の「Qi(チー)」に準拠したトランスミッタICとレシーバIC、および、WPCとPMA(Power Matters Alliance)の両規格に準拠するデュアルモードレシーバICのデモを展示する。
WPCのQiに準拠するトランスミッタIC「IDTP9030」は、WPC TX-A1/A10に対応する「業界初のシングルチップソリューション」(IDC)で、基板面積の削減や部品点数の削減といったメリットを提供する。WPCに準拠するレシーバIC「IDTP9020」は、同じくシングルチップのレシーバソリューションである。また、「IDTP9021」は、「業界で初めて、PMA/WPCの両方をサポートするデュアルモードのレシーバICだ」(IDC)という。
IDTは、「スマートフォンなどの携帯機器の普及が進み、ケーブルを抜き挿しする必要がないスマートな充電を実現するワイヤレス給電の需要が高まっています。この市場の高まりとともに複数の規格が乱立し始める中、IDTはWPCをはじめとするさまざまな規格に向けたワイヤレス給電ICの開発に取り組んでいます。その成果として、業界で初めて、PMA/WPCデュアルモードソリューションをリリースしました」と語る。
ワイヤレス給電の中でもIDTが特に有望視しているのが、車載分野だ。スマートフォンの普及とともに、スマートフォンをカーナビゲーションとして使用するケースが増えている。IDTは、車載のワイヤレス充電パッドも今後の成長が期待できるアプリケーションとみていて、車載に対応するトランスミッタICの開発を進めているという。
IDTは、「業界のリーダーとしてIDTが提供するワイヤレス給電のソリューションについて、来場の技術者の方々の認識と理解を深めていただきたい」と述べる。同社は、TECHNO-FRONTIER 2013を、ワイヤレス給電に対して将来的に要求される仕様などについての情報を収集する場として、活用したいとしている。
会期 | 2013年7月17日(水)〜19日(金) |
---|---|
時間 | 10:00〜17:00 |
会場 | 東京ビッグサイト |
日本IDT合同会社 | ブースNo.:1A-207 |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.