表示灯用のLED電球にはいろいろな要求事項がある。例えば、電源電圧、口金サイズ、光の明るさや指向性がある。LED電球の必要事項をピックアップしてみた。
電源電圧は12Vまたは24V、口金サイズはE-10(10mm)、光の指向性は横方向の光の広がりが必要ということが挙げられる。LED電球の極性を調べたが、特に基準は見つからなかった。しかし、数社のLED電球を調べてみたら極性は統一されており、「センターが+」「口金が−」の極性が標準のようである。
以下3社のLED電球の極性を確認した。
フィラメントの豆電球同様、E10型口金仕様ですので、E10用の電球ソケットにねじ込んで使えるので取り扱いがカンタンです。唯一フィラメントの豆電球と違う点は、このLED豆電球には極性があり、センターが+、側面が−となっていますので、ご使用の際はご注意ください
このように説明されていた。この写真を図2に示す。
口金 E-10 極性 センター(+) 口金外周部(−)
DC仕様の場合の、電圧の極性につきまして、スクリュー部がマイナス、先端がプラス
上記3社のいずれの回答も、DC仕様のLED電球は「センター(+)」「口金(−)」であったので、極性は統一されているようだ。
それでは表示灯側の電球ソケットの極性はどうなっているか? メーカーのパトライトに確認してみた。メーカーからの回答は得られたが、電球を取り付けるソケットの極性は機種によって異なっており、回答内容は以下の通りだった。
黄色のリード線を電源のマイナスに接続されている場合(PNP型)の極性はセンター(+)/口金外周部(−)になる。黄色のリード線を電源のプラスに接続されている場合(NPN型)の極性はセンター(−)/口金外周部(+)になる
この説明だけでは分かりにくいので、補足のためメーカーの取扱説明書にある表示灯の内部の接続図に赤字で追記した。図3に示す。
図3では中央部に記載されたトランジスタの表記が誤っており、赤の矢印で補足した。左側のNPN型では、上側がGNDのエミッタで、オープンコレクタの接続でランプに電流を下から上に流す接続になっていた。右側のPNP型では、上側が+24Vのエミッタで、オープンコレクタの接続で上から下へ電流を流す接続になっていた。なお、図3の赤文字や赤矢印は筆者が追記した。
この結果トランジスタと接続する部分が、電球のセンターであることが分かった。極性はPNP型では「センター(+)」、NPN型は「センター(−)」となる。
念のため、現場でのNPN型の表示灯の電圧を確認してみた。測定方法を図4に示す。
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