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2FSK解析やEMC事前テストに最適、テクシオの3GHzスペアナテクシオ・テクノロジー GSP-9300

テクシオ・テクノロジーの「GSP-9300」は、小型・軽量で価格を抑えた3GHzスペクトラムアナライザである。自動車のキーレスエントリや無線電力メータに採用されている2FSKデジタル通信の波形測定、EMCの事前テストなどの用途に向ける。

» 2014年11月12日 13時00分 公開
[EDN Japan]

 テクシオ・テクノロジーは2014年11月、小型・軽量で価格を抑えた3GHzスペクトラムアナライザ「GSP-9300」を発表した。2014年11月中旬より発売する。自動車のキーレスエントリや無線電力メータに採用されている2FSKデジタル通信の波形測定、EMCの事前テストなどの用途に向ける。

 GSP-9300の基本性能は、周波数範囲が9kHz〜3GHz、分解能帯域幅(RBW:Resolution Band Width)は1Hz〜1MHz、最高感度は−152dBm(1Hz時)である。通常のスイープ速度に加えて、高速スイープ(FAST)モードを備えている。FASTモードでは最高307μsで測定することが可能となる。測定時間の短縮と、高速で変化する信号波形の捕捉に有効である。

3GHzスペクトラムアナライザ「GSP-9300」の外観

 GSP-9300は生産ラインなどに適した自動測定機能も備えている。2FSK解析や高調波ひずみ測定、AM/FM/ASK/FSK復調と解析、P1dBポイント測定、EMCプリテスト、チャネルパワー、位相ジッタなどの自動測定を可能とした。このため、キーレスエントリやタイヤの空気圧センサシステム、無線電力メータなどで利用されている無線通信の信号測定を容易に行うことができる。さらに、バッテリ駆動で約4時間動作するため、AC電源のない場所での長時間測定も可能だ。

 GSP-9300は、表示部に8.4型カラー液晶ディスプレイを搭載した。インタフェースはUSBホスト/デバイス、microSD、RS-232C、LAN(LXI対応)などを備えている。DVI端子も標準搭載し、外部モニターへ出力することができる。

 価格(税別)は、標準仕様のGSP-9300が55万円。GP-IB対応モデル「GSP-9300VG」が58万円、RFケーブルの挿入損失や、アンテナおよびフィルタの周波数特性測定に適したトラッキングジェネレータ(TG)付きモデル「GSP-9300VT」が73万円、TGとGP-IBを備えたモデル「GSP-9300VGT」が76万円となっている。

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