ノイズ研究所の「NKU07M32G」は、狭い隙間での妨害波試験を容易にする薄型プレート広帯域アンテナである。自動車や医療機器、電子機器などにおける近接イミュニティ(電磁耐性、EMS)試験の用途に向ける。
ノイズ研究所は2014年11月、狭い隙間での妨害波試験を容易にする薄型プレート広帯域アンテナ「NKU07M32G」を発表した。自動車や医療機器、電子機器などにおける近接イミュニティ(電磁耐性、EMS)試験の用途に向ける。
NKU07M32Gは、独自の平面状のアンテナパターン配線技術により、広い範囲の周波数で共振する放射部とグラウンド部を設けている。これにより、広帯域にわたりダイポールアンテナ並の利得とVSWR(電圧定在波比)を実現することができた。外形寸法は50×186mmで厚みは8mmである。小型でフラットな形状とし、ハンドル部はフレキシブルな構造になっているため、隙間の少ない場所での妨害波試験が容易になるという。
しかも、1つのアンテナで700MHz〜3.2GHzという広帯域をカバーすることができる。このため、これまでのように複数のアンテナを用意しておき、測定する周波数帯域によって交換することが少なくなり、作業効率を改善することができるという。デジタル変調などブロードバンド帯域での信号検出にも適している。
NKU07M32Gは2014年12月1日より発売する。価格(税別)はアンテナが30万円、オプションのアンテナハンドルが15万円となっている。
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