リニアテクノロジーは、高集積汎用パワーマネージメント・ソリューション「LTC3371」を発売した。4つの同期整流式降圧レギュレータを内蔵し、それぞれ8つの1A電力段から最大4つを共有するよう設定できる。
リニアテクノロジーは、高集積汎用パワーマネージメント・ソリューション「LTC3371」を発売した。自動車/産業システム/分散電源システムなど、複数の低電圧電源を必要とするシステム向けとなる。
LTC3371は、独立した2.25〜5.5V入力を電源とする4つの同期整流式降圧レギュレータを内蔵した、柔軟性の高い多出力電源IC。各レギュレータは、搭載された8つの1A電力段から最大4つを共有するよう設定できる。これにより、クアッド2A降圧レギュレータからデュアル4A降圧レギュレータまで、8種類の独自の出力構成が可能になった。
降圧スイッチング周波数は、RTピンを介して1〜3MHzの範囲(デフォルト値:2MHz)で設定できる他、外部発振器に同期することも可能。軽負荷時の動作モードは、高効率を得るための「Burst Mode」、ノイズを最小に抑えるための「強制連続PWMモード」から選択できる。
また、ノイズと入力リップルを低減するため、降圧コンバータの位相は90°刻みで調整する。さらに、高精度のイネーブル・ピンしきい値、CTピンで設定するウオッチドッグ・タイマー、ダイ接合部温度を示す温度モニターにより、信頼性の高い電源シーケンス制御とシステム監視を可能にした。
パッケージは、熱特性を改善した38ピン・パッケージ(5×7mmのQFNパッケージとTSSOPパッケージ)で、動作温度範囲−40〜+125℃のEグレードとIグレード、−40〜+150℃のHグレードがある。参考価格は、Eグレード1000個購入時4.15米ドルとなっている。
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