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充電電流を10〜250mAで調整可能、リニアテクノロジーのバッテリ充電ICリニアテクノロジー LTC4079

リニアテクノロジーの「LTC4079」は、入力電圧範囲が2.7〜60Vと広く、充電電流を10〜250mAの範囲で調整可能なマルチケミストリ・バッテリチャージャICである。

» 2014年10月14日 13時45分 公開
[EDN Japan]

 リニアテクノロジーは2014年10月、入力電圧範囲が2.7〜60Vと広く、充電電流を10〜250mAの範囲で調整可能なマルチケミストリ・バッテリチャージャIC「LTC4079」を発売した。自動車や産業機器、バックアップ用バッテリ充電装置、環境発電システムなどの用途に向ける。

 LTC4079は、低暗電流のリニア技術により、回路設計でインダクタを用いる必要がない上に、入力電圧は最大60Vまで対応している。バッテリへの充電電圧は、1.2〜60Vの範囲で±0.5%と高い精度で設定することができる。リチウムイオン電池やニッケル電池、鉛蓄電池など、さまざまな種類のバッテリ充電に対応することができる。充電電流は外付けの抵抗を変更することで、10〜250mAの範囲で調節することが可能である。

LTC4079の応用例

 LTC4079は、入力電圧レギュレーション機能を備えている。電流が制限されたバッテリやソーラーパネルを用いて充電する場合などでも、入力ピンを定電圧あるいはバッテリ電圧より高い固定差動電圧に設定しておけば、入力電圧が急落して低電圧ロックアウト電圧を下回るのを防ぐことができる。

 また、温度レギュレーション機能も備えている。過熱によるリスクをなくして最大充電電流を保証している。また、NTCサーミスタによる温度制限充電などが可能である。パッケージは裏面に金属パッドを内蔵することで放熱性を高めた。外形寸法は3×3mmで高さが0.75mmの10端子DFNで供給する。動作温度範囲はEグレード製品、Iグレード製品のいずれも−40〜125℃である。参考価格は1000個購入時で、Eグレード製品の単価が2.35米ドルからとなっている。

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