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最大50Vの発生/測定性能を持つ電子部品向けマルチチャネルソースメジャーユニット横河メータ&インスツルメンツ GS820シリーズ

横河メータ&インスツルメンツは2015年2月、マルチチャネルソースメジャーユニット「GS820シリーズ」に50Vレンジモデルを追加した。

» 2015年02月02日 12時00分 公開
[EDN Japan]

 横河メータ&インスツルメンツは2015年2月2日、マルチチャネルソースメジャーユニット「GS820シリーズ」として高電圧発生に対応する50Vレンジモデルを発売した。各種電子部品開発用途向け。

絶縁された2ch入出力

 新製品は、同シリーズの18Vレンジモデルをベースに、より多くの電子部品の特性評価/検査に対応すべく、発生電圧範囲を拡張した。特に、電子部品に対する大電力化、高信頼性、高生産性などの要求の高まりを受けて、高電圧の印加と測定を短時間で行う能力を強化。最大50Vまでの高電圧の発生/測定性能を持ち、アイソレーションされた2チャネル、最大16ビットのデジタル入出力を搭載した50Vレンジモデルを製品化した。

マルチチャネルソースメジャーユニット「GS820 50Vレンジモデル」
「GS820 50Vレンジモデル」の発生/測定範囲

 2つの発生/測定チャネルはアイソレーションされ、各チャネルの発生と測定のタイミングは自由に設定できる。そのため、トランジスタやFETといった3端子ICの入力側と出力側に対して、それぞれ別々の印加および測定が独立したタイミングで行え、柔軟に特性を評価できる。2端子の電子部品に対しても、2チャネル使うことにより検査タクトタイムが1/2になり、生産性の向上に貢献する。

 2チャネルでのタクトタイム向上に加え、USBやイーサネットといった高速通信インタフェースを備えているため、測定データの取得に掛かる時間も大幅に短縮可能。プログラム発生パターンは、PC上のテキストエディタで簡単に作成できる。

 さらに、発生と測定の結果はGS820本体の内蔵メモリにCSVファイルで保存され、結果ファイルはUSBケーブルを介してドラッグアンドドロップでPCに取り込めるので、簡単にグラフ作成が行える。別売の「765670カーブトレーサソフトウエア」を使用すれば、2チャネルを使用したI/Vカーブをリアルタイムに描画し特性評価できる。

 同社では、「従来モデルに搭載された、アイソレーションされた2チャネル、最大10万点/100μ秒周期の任意波形発生機能、マスター・スレーブ同期リンクによるチャネル拡張などの優れた特長を引き継ぎ、エレクトロニクス、メカトロニクスの研究、開発分野での効率、生産性の向上に一層貢献する」としている。

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