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最大250Mポイント対応の波形メモリ搭載、8chオシロスコープ横河メータ&インスツルメンツ DLM4000シリーズエンハンストモデル

横河メータ&インスツルメンツは、アナログ入力8チャネルを備えたミックスドシグナルオシロスコープ「DLM4000」シリーズをベースに機能を拡張した「エンハンストモデル」を発売した。

» 2015年02月09日 14時30分 公開
[EDN Japan]

 横河メータ&インスツルメンツは2015年2月、アナログ入力8チャネルを備えたミックスドシグナルオシロスコープ「DLM4000」シリーズをベースに機能を拡張した「エンハンストモデル」を発売した。カーエレクトロニクスやパワーエレクトロニクス、メカトロニクスなどの研究開発用途に向ける。

 DLM4000シリーズは、最大アナログ入力8チャネルとデジタル入力16ビットの測定性性能を備えつつ、軽量でコンパクトな設計を実現している。エンハンストモデルは、従来の特長/機能を生かしつつ、これまで以上の長時間、高速、多チャネル波形測定を可能とし、デバッグ機能を強化した製品である。

DLM4000シリーズエンハンストモデルの外観

 エンハンストモデルで機能強化した点の1つが、長時間測定への対応である。従来モデルの波形メモリ容量は最大125Mポイントであった。これに対してエンハンストモデルは、最大250Mポイントまで記録することが可能である。波形メモリ容量を従来の2倍に拡張することにより、1.25Gサンプル/秒の高速サンプリングで、200msの長時間測定が可能となった。

 もう1つは、ヒストリ機能の強化である。ヒストリ機能はロングメモリを有効に活用して、異常波形検出やデバッグ作業の時間を大幅に短縮することができる機能である。エンハンストモデルでは、自動記憶できる波形の値を最大5万個に拡張した。この結果、異常波形の検索速度が大幅に向上され、検索に要する時間を約1/15に短縮することが可能となった。

 この他、製品購入後に各種オプション機能を追加/変更する場合は、これまで横河メータ&インスツルメンツの工場に送る必要があった。エンハンストモデルでは、ライセンスを購入すれば、ユーザー自身が手元でオプション機能を追加することができるようにした。

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