テレダインは、多機能オシロスコープ「WaveSurfer 3000」シリーズの機能を強化し、新たにデジタル電圧計、周波数カウンタ機能などを追加した。
テレダイン・レクロイ・ジャパンは2015年1月、多機能オシロスコープ「WaveSurfer 3000」シリーズの機能を強化したと発表した。多機能化を進化させ、より強力なデバッグ能力を備えた。
WaveSurfer 3000シリーズは、デジタル・オシロスコープに、16ビットのロジックアナライザ機能、シリアルデコードによるプロトコルアナライザ機能、信号発生するファンクションジェネレータ機能など、1台で複数の機能を備えている。今回、新たにデジタル電圧計と周波数カウンタ機能を追加した。
また、シリアルデコード/トリガ機能にCANおよびLIN規格を追加したことで、プロトコル情報が物理層波形と時間相関を保ちながら同一画面で観測できる。これにより、車載ネットワーク機器の製造・開発にも対応可能となった。
内蔵ファンクションジェネレータに追加された任意波形発生機能では、CSVファイルで読み込んだ波形データをアナログ信号として出力できる。読み取った任意波形信号は、WaveSurferで設定/操作できるため、WaveSurfer1台で実際の信号波形を再現し、信号条件を変更しながら回路動作解析ができる。
さらに、デジタルボルトメータ機能により、測定ポイントの電圧レベルをリアルタイムで計測・モニターできる。WaveSurfer 3000のユーザーは、同社のHPからファームウェアがダウンロード可能で、任意波形発生機能とデジタルボルトメータ機能を無償で利用できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.