リニアテクノロジーは、140V入力で最大400mAの連続出力電流を供給する高効率降圧コンバータ「LTC7138」を発売した。オン抵抗1.8ΩのパワーMOSFETを内蔵し、無負荷時の暗電流を12μAに抑えた。
リニアテクノロジーは2015年2月、140V入力が可能で、最大400mAの連続出力電流を供給する高効率降圧コンバータ「LTC7138」を発売した。入力電圧範囲は4〜140Vで、通信/産業用/航空用/自動車などのさまざまなアプリケーション向けとなる。
LTC7138は、オン抵抗1.8ΩのパワーMOSFETを内蔵した高効率の降圧DC-DCレギュレータとなる。出力電圧レギュレーションを維持しながら、無負荷時の暗電流を12μAに抑えた。
出力電流は、電流制限機能により、個々のアプリケーションに応じて100〜400mAで設定できる。また、出力電圧は1.8V/3.3V/5Vのいずれかの固定出力電圧か、抵抗分割器を用いて0.8V〜入力電圧の広い範囲で設定できる。さらに、0.8V±1%の帰還電圧リファレンス、100%デューティサイクルのドロップアウト動作、内部/外部ソフトスタートの他、大電流アプリケーション向けに複数のLTC7138を並列接続できる帰還コンパレータ出力などを備えた。
パッケージは、熱特性を改善したMSOPで、4つの小型外付け部品と組み合わせることで、実装面積を最小限に抑えることができる。1000個時の参考単価は「LTC7138EMSE」が3.80米ドルからで、動作接合部温度範囲−40〜125℃の「LTC7138IMSE」は4.18米ドルから、−40〜150℃の「LTC7138HMSE」は4.43米ドルから、−55〜150℃の「LTC7138MPMSE」は11.29米ドルからとなる。
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