ブルーライト用光学式位置エンコーダ向けのセンサーチップ:iC-Haus iC-PT Hシリーズ
iC-Hausは、フォトダイオードを利用した、ブルーライト用光学式位置エンコーダ向けのセンサーチップを開発した。1.9×3.1mmのスキャニング面と、直径26mmのコードディスクを使用して1分解能当たり1万パルスを生成できる。
iC-Hausは2015年2月、フォトダイオードを利用した、ブルーライト用光学式位置エンコーダ向けのセンサーチップを開発したと発表した。高分解能の「iC-PT Hシリーズ」において、新たなインクリメンタル式スキャナーをブルーライト用に最適化した。
新開発のエンコーダチップでは、最適化されたスキャニングと信号補間が、5×5mm2の小型optoQFNパッケージ内で組み合わされている。オプトチップは最適化されたフェーズドアレイ構造を採用し、1.9×3.1mmのスキャニング面と、直径26mmのコードディスクを使用して1分解能あたり1万パルスを生成できる。ブルーライトは低ノイズのため、コントラストを高め、光学式システム内の消費電流を減少できる。
小型のoptoQFNパッケージのエンコーダ・ブルーチップ
デバイスの正確なモータ制御により、4mAのプッシュプルドライバを経由し、1倍/2倍/4倍の分解能で低ジッタエンコーダ直交信号を生成できる。オプションで3スキャン・トラックを組み込むことで、従来モータ転流に使用した汎用ホールセンサーを不要とした。出力周波数は最大1.6MHzで、1回転あたり1万パルスで1万rpmまでモータスピードを制御できる。
さらに、スキャン面の縮小と高感度により、LEDの必要電力が低減し、数mAの電流で動作できる。これにより、動作温度が高い場合でも、LEDの長寿命化を可能にした。
- モーター制御に不可欠なエンコーダ、その多様な用途
回転/移動体の移動方向や移動量、角度を検出する電子部品である「エンコーダ」。ニッチな部品かもしれませんが、本当にさまざまな機器に活用されています。今回は、エンコーダについて知って頂き関心を持ってもらうことを目的に、エンコーダの概略や多様なアプリケーションを紹介します。
- 光学式エンコーダの動作原理と特徴 〜「透過型」と「反射型」〜
ひと言でエンコーダと言っても、幾つかの動作原理や出力形態があります。今回は、光学式と磁気/電気誘導式という2つの方式のうち、光学式エンコーダに注目し、基本的な動作原理や構成、使用するときに知っておくべき事柄を解説します。
- iC-Hausが12ビット分解能の磁気式エンコーダを発売
iC-Hausは、12ビット分解能の磁気式インクリメンタル(増分値)エンコーダIC「iC-MHL200」を発売した。4mm波長の磁気信号を4096分割できるため、1μm以下の直線移動を検知できる。
- モーターのブレーキ回路設計の盲点
産業機器のZ軸モーターには、電源をオフする時に加工物や可動部が落下しないように防ぐブレーキ機構が搭載されている。このブレーキの制御基板が壊れるというトラブルに、筆者はこれまで何度か遭遇した。そうした事例を調べると、ハードウェアの実装や、制御ソフトウェアの設計に問題があることが分かった。
- 2つのホール素子を薄型パッケージに集積、冗長化で安全性向上
ミクロナスの「HAR24xy」製品ファミリは、2つのチップを1パッケージに集積したリニアホールセンサーである。冗長性が求められる自動車や産業機器の位置検出などの用途に向ける。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.