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シングル/マルチ出力が可能な、65V同期整流降圧コンバータ日本TI LM5160A

日本テキサス・インスツルメンツは、65V同期整流降圧コンバータ「LM5160A」を発表した。コンスタント・オンタイム制御機能を採用したことで、高速過渡応答特性を可能にした。

» 2015年03月20日 09時37分 公開
[EDN Japan]

 日本テキサス・インスツルメンツは2015年3月、フォトカプラを使わずに最大15Wの絶縁型電源機能を提供する、65V同期整流降圧コンバータ「LM5160A」を発表した。産業機器やスマート・グリッド、車載機器など向けで、出力電力の増加による電力密度の向上とマルチ出力による電源回路設計の簡素化を可能にするという。

LM5160Aのイメージ

コンスタント・オンタイム制御による高速過渡応答特性

 LM5160Aは、コンスタント・オンタイム制御機能を採用したことで、高速過渡応答特性を備えた。これにより、高い降圧比をサポートし、ループ補償を不要にしている。入力電圧範囲は4.5〜65Vで、入力クランプ回路がなくても過酷な過渡条件下で効率的に動作する。

 非絶縁型の電源設計と絶縁型の電源設計により、正負2電源レールの生成の他にシングル/マルチ出力の生成も可能にした。従来のフライバックを使用した設計に比べ、基板専有面積を大幅に低減し、設計も簡素化できる。

 さらに、ソフトスタート機能により、重負荷や大容量コンデンサへの起動時の突入電流を低減。また、±1%精度の内部電圧リファレンスと出力電圧の誤差補正機能により、全ライン/全負荷/全温度範囲で精度を向上できるという。

 既に量産・出荷を開始しており、1000個受注時の参考価格は1.80米ドルとなる。

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