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コネクタ/ケーブルの評価では、新しい概念もUSB Type-Cの登場で評価試験はどう変わる?(2)(4/5 ページ)

» 2015年10月20日 11時30分 公開

マルチポート測定で効率アップ

 3つ目の課題は「マルチレーン化による影響」である。NEXT/FEXTの複数のパスを含め測定することから、従来の4ポートネットワークアナライザを用いると、接続変更に伴う工数や測定時間が増加し、測定効率を落とすことになる。この場合は、マルチポート化が測定効率を高める有効な手段となる。

 USB Type-Cスタンダードツールの場合、12ポート(6×差動ポート)を測定する必要がある。このため、4ポート対応のネットワークアナライザでは15回、8ポート対応のネットワークアナライザであれば3回の測定が必要となる。これに対して、PXIeベースのネットワークアナライザを用いると、12ポート構成に拡張することが容易なため、1回の測定で済むことになる。

photo 12ポート構成のネットワークアナライザを用いると、1回の測定で済む (クリックで拡大) 出典:キーサイト

RF干渉レベルを測定

 4つ目の課題は、「ケーブルから漏洩するEMI/RFIの影響」である。USB 3.1では、グラウンドの強化とシールディングを改善した新型のスタンダードAレセプタクルを採用しており、RF干渉の問題はUSB 3.0に比べ大きく改善されている。これに加えて、ケーブルからの信号漏洩を評価するため、ケーブルシールディングに対する効果測定の項目が新たに追加された。

 ケーブルシールディング効果は、ケーブルアセンブリから漏洩するRF干渉レベルを測定することによって評価する。USB-IFで開発を行っているテストフィクスチャを用いて、ケーブルアセンブリを入れた状態で測定を行う。テストフィクスチャは5個のSMAコネクタを備えている。TxとRxペアにそれぞれ2個、もう1個はケーブルシールド用として使う。ケーブルシールドから差動モードとしてのカップリングファクタ、ケーブルシールドからコモンモードとしてのカップリングファクタを、TxとRxペアのそれぞれに対して測定することになる。

photo ケーブルシールディング効果を評価するため、RF干渉レベルの測定を行う (クリックで拡大) 出典:キーサイト

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