STマイクロエレクトロニクスは、BroadR-Reachインタフェースに対応した車載システムにおいて、EMIノイズを抑制する高集積ローパスフィルタ「EMIF02-01OABRY」を発表した。
STマイクロエレクトロニクスは2015年12月、BroadR-Reachインタフェースに対応した車載システムのEMIノイズを抑制する高集積ローパスフィルタ「EMIF02-01OABRY」を発表した。
BroadR-Reachは、OPEN Allianceが定義する車載用イーサネット規格である。従来、同規格に適合するEMIフィルタの設計にはディスクリート部品が使用されてきたが、回路性能の調整に時間と費用を要するなどの課題があった。
EMIF02-01OABRYは、アプリケーション上で実証済みの集積型ソリューションを提供することで、最終製品の小型化と設計期間を短縮できるという。EMIフィルタの減衰率は−40〜125℃の動作温度範囲で、BroadR-Reach規格に準拠。60MHz時の反射損失は−20デシベル(dB)、集積される2つのライン間の部品整合誤差は1%を達成している。
さらに、AEC-Q101車載規格に加え、車載システムに求められるIEC 6100-4-2/ISO 10605/ISO 7637-3規格に準拠した。15KV ISO 10605規格に対応するサージ保護機能も搭載している。パッケージは、3×3mm2の小型ウェッタブルフランクQFNとなっており、1000個購入時の単価は0.48米ドルとなっている。
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