TDKは2015年1月22日、LTE向けローパスフィルタとして06505サイズ(0.65×0.5mm)の「DEA07190LT-4003B1」を発表した。
TDKは2015年1月22日、スマートフォンなどのモバイル機器向けに、06505サイズ(0.65×0.5mm)の積層ローパスフィルタ「DEA07190LT-4003B1」を発表した。サンプル価格は20円で、既に秋田地区の工場で、月産1000万個規模の量産を行っている。
新製品は、LTEなどの無線通信が使用する1.71GHz〜1.91GHzの周波数帯の信号を通し、同周波数帯よりも高い周波数の信号/ノイズをカットするローパスフィルタだ。最大の特徴は、従来の1005サイズ(1.0×0.5mm)から06505サイズに小型化した点にあり、高さも従来の最大0.4mmから最大0.3mmに低背化して、体積で従来比51%減を達成した。
「導体材料の粒径を従来比1/2にした上で、導体を印刷する際のスクリーンのメッシュ数を1.5倍に増やしたことで小面積を実現した。高さに関しては、セラミックの粉体を最適化することで、各セラミック層の厚みを半減することで、低背化した」としている。
「LTEなどの無線モジュールを手掛ける顧客からは、『部品の高さを0.3mm以内に抑えてほしい』という要望が寄せられており、新製品は恐らくこうした要求に初めて応えるローパスフィルタだろう」(同社)とする。
特性については、従来の1005サイズ品と同等で、1.71GHz〜1.91GHzの挿入損失は最大0.55dB、同周波数帯の第2高調波(3.42GHz〜3.82GHz)の減衰量は最小30dB、同第3高調波(5.13GHz〜5.73GHz)の減衰量は最小20dBとなっている。
なお、同社は、LTE以外の周波数帯に応じた06505サイズのローパスフィルタをラインアップしていく他、「ハイパスフィルタについても06505サイズ品の開発を行っている」としている。
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