マイクロチップ・テクノロジーは、低消費電力のD/Aコンバータ「MCP48FXBXX」ファミリを発表した。EEPROM内蔵の「MCP48FEBXX」では、電源オフ時もDACの設定を保持できる。
マイクロチップ・テクノロジーは2015年12月、低消費電力のD/Aコンバータ(DAC)「MCP48FXBXX」ファミリを発表した。産業機器や車載市場において、セットポイント/オフセットトリミング、センサー校正、計装、モーター制御などの用途に対応する。
MCP48FXBXXファミリは、独自の組み合わせで、多くの機能を統合している。同製品を使用することで、設計者は設計労力や消費電力、コストを低減できる。EEPROMを内蔵した「MCP48FEBXX」ファミリ6製品は、電源オフ時もDACの設定保持が可能。電源投入時にDAC設定を復元することで、マイクロコントローラのオーバーヘッドを軽減した。
また、各種シャットダウンモードを搭載し、デバイスの消費電流を低減できる。DNL(Differential Non-Linearity:微分非直線性)誤差とINL(Integral Non-Linearity:積分非直線性)誤差が小さいため、単調性と直線性に優れるという。
MCP48FXBXXファミリは、分解能8/10/12ビット、チャネル数1または2をそろえ、いずれもSPIシリアルインタフェースを内蔵している。パッケージは10ピンMSOPパッケージで、既に量産出荷を開始している。
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