日本モレックスは、「MediSpec医療用プラスチック製丸型(MPC)コネクターシステム」を発表した。独自のLFHコンタクトシステムにより、1万回の嵌合(かんごう)を可能にしている。
日本モレックスは2016年1月、生体情報モニターなどの医療機器に向け、「MediSpec医療用プラスチック製丸型(MPC)コネクターシステム」を発表した。小さな挿入力で接合できる独自のLFH(Low Force Helix)コンタクトシステムを活用し、1万回の嵌合(かんごう)を可能にしている。同コネクターシステムは、代替インタフェース技術とハイブリッドソリューションを用いたモジュール型製品となる。光ファイバー、RF、電力、流体、エア接続などの将来的な機能追加にも対応できるという。
標準オスプラグとパネルマウントのメスレセプタクルには、医療用グレードの軽量プラスチック製ハウジングを採用。オートクレーブ、EtO、ガンマ、ケミカルなどの医療用滅菌プロセスに利用できる。また、ロックスリーブを利用したスライド式のロッキング機構とプッシュプル嵌合により、手術用手袋の着用時でも容易に挿抜できる。
ラグとレセプタクルは、いずれも密封済みコンタクトインタフェース(ピンフィールド)のため、ワイヤ終端処理時にコンタクトゾーンへのフラックス侵入や現場使用時のピンフィールドを通じた侵入を防止できるとした。
嵌合時の異物侵入保護能力は、IP64規格に適合。ラッチロック製品のケーブル抜去力は85N以上でANSI/AAMI EC53仕様に準拠し、ロックなし製品は15〜20Nである。
主な用途は、外科用計装機器や電気生理機器、治療機器、患者モニタリング、画像、歯科、センサーといった医療機器など。ISO13485認定取得施設で総合的なケーブルソリューションを提供しているため、ケーブルアセンブリーのカスタマイズにも対応可能だ。
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