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5種の機能を統合したソフトウェアベース計測器日本NI VB-8034

日本ナショナルインスツルメンツは、ソフトウェアベースの計測器「VirtualBench」の新バージョンを発表した。帯域幅を350MHz、アナログチャンネル数を4チャンネルに拡張している。

» 2016年02月16日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 日本ナショナルインスツルメンツは2016年1月、ソフトウェアベースの計測器「VirtualBench」の新バージョン「VB-8034」を発表した。

 VirtualBenchは、ミックスドシグナルオシロスコープ、関数発生器、デジタルマルチメーター、プログラマブルDC電源、デジタルI/Oという5種類の計測機能を1つのデバイスに統合。複数台の計測器を必要としていた計測システムが1台で完結できるという。

イーサネット接続対応で分散型計測も可能に

 VB-8034は、プロトコル解析機能を搭載するミックスドシグナルオシロスコープで、帯域幅を350MHz、アナログチャンネル数を4チャンネルに拡張している。また、USBとWi-Fiに加えてイーサネット接続にも対応し、分散型計測ができる。プログラマブルD-C電源は、6V出力のチャンネルで最大3A、±25Vのチャンネルで最大1Aと対応可能な電力量を拡張し、大電流のアプリケーションにも対応するとした。

 操作にはPC/iPad上で動作するソフトウェアアプリケーションを使用し、5種類の計測機能で統一されたソフトウェアエクスペリエンスが得られる。1つの画面で5種類の計測機能をまとめて確認したり、大きな画面で表示することも可能だ。データやスクリーンショットを保存するためのクイック機能も搭載している。

ソフトウェアベースの計測器「VirtualBench」

 また、マルチタッチ対応のディスプレイ、マルチコアプロセッサ、ワイヤレス接続、直感的に操作できるインタフェースを使用すれば、生産性の向上につながる。ソフトウェアによる簡素化と高機能化により、回路のデバッグや検証での作業効率が上がるという。

 価格は82万8000円(税別)となっている。

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