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最大9.8GHzの周波数範囲を備えたVCO内蔵のPLL日本TI LMX2582/LMX2592

日本テキサス・インスツルメンツは、VCOを内蔵したPLL「LMX2582」「LMX2592」を発表した。1MHzオフセット時のVCOの位相ノイズは−144.5dBc/Hzで、GSM通信標準規格に適合する。

» 2016年03月17日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 日本テキサス・インスツルメンツは2016年3月、電圧制御発振器(VCO)を内蔵したPhase Locked Loop(PLL)「LMX2582」「LMX2592」を発表した。

 LMX2582/LMX2592は、−231dBc/Hzの正規化PLLノイズフロア特性と400MHzの位相検出周波数を可能にしている。RMSジッターは47フェムト秒で、極めて低い総合ノイズ特性を提供できる。内蔵のVCOは、1MHzオフセット時の位相ノイズが−144.5dBc/Hzで、VCO内蔵PLLとしては「業界初」(同社)となるGSM(Global System for Mobile)通信標準規格に適合した。

 周波数範囲は、LMX2592が20MHz〜9.8GHz、LMX2582が最大5.5GHzである。複数の狭帯域デバイスが不要となり、単一PLLで幅広い広帯域システムを設計できるという。また、整数値境界スプリアス(IBS)の除去手法を内蔵し、最大限の無線通信チャネル密度を提供できる。最大2本の差動出力が可能なチャネルデバイダも内蔵。複数のLDOレギュレーターが電源変動を管理することで、ノイズ耐性を向上している。

VCOを内蔵したPLL「LMX2582」「LMX2592」

 1000個購入時の参考価格は、LMX2592が19米ドル、LMX2582が9米ドルとなっている。6×6mmの40ピンQFNパッケージで提供するとした。

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