日本電波工業は、小型水晶振動子とジッタクリーナICを一体化したアッテネータ「NW6060MA」を開発したと発表した。300フェムト秒の低ジッタ特性を備え、高精度発振源の構築に対応する。
日本電波工業は2015年11月、小型水晶振動子とジッタクリーナICを一体化した、低雑音のジッタアッテネータ「NW6060MA」を開発したと発表した。大容量データ処理を必要とする産業用デジタル装置において、発振源のジッタを低減し、高精度発振源の構築に対応するという。
NW6060MAは、周波数12kHz〜20MHzで300フェムト秒の低ジッタ特性を備えている。従来は外付けしていたクロック源をICモールドパッケージ内に内蔵し、基板上で約9mm2の省スペース化と設計作業の簡素化、装置の小型化を可能にした。サイズは6.0×6.0×0.9mmで、パッケージは36-QFNパッケージとなる。
また、PLLループフィルタ帯域を変更することで、設計時に出力信号の位相雑音を最適化できる。出力周波数設定は、I2C/SPIインタフェースにより2kHz〜1400MHzの間で任意に設定できる。2ビット信号により、4つの周波数から1波選択する機能を搭載しており、特定の周波数のみを使用する場合でもプログラム作成が不要だ。
サンプル価格は1個当たり2000円で、1000個ロット時は1000円である。専用の評価キットも展開しており、価格は2万円としている。
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