インターシルは、データセンター機器向けの電源設計を簡素化する、PMBus対応の単相デジタルハイブリッドDC-DCコントローラ「ISL68200」「ISL68201」を発表した。
インターシルは2016年3月、データセンター機器向けの電源設計を簡素化するPMBus対応の単相デジタルハイブリッドDC-DCコントローラを発表した。ラインアップは、MOSFETドライバ内蔵の「ISL68200」と、PWM出力を備えた「ISL68201」となる。
ISL68200/ISL68201は、同社独自のR4変調技術を採用し、補償回路不要の制御ループを可能にしている。R4モジュレータは、消費電力を低減する軽負荷効率動作モードを備え、優れた過渡応答性により、負荷過渡応答に応じてデューティサイクルとスイッチング周波数を調整できるという。
また、外付けピンストラップ抵抗によるフル設定が可能で、複雑なNVMプログラミングを不要とし、標準的なエンジニアリング設計フローを提供できる。
入力電圧範囲は4.5〜24Vで、シングル入力レールソリューション用向けにLDOを内蔵。出力電圧範囲は0.5〜5.5V、DAC精度は±0.5%で、遠隔電圧検出機能を搭載している。SMBus/PMBus/I2C互換インタフェースを搭載し、動作速度は最高1.25MHzである。過熱、出力過電流、短絡、出力過電圧、低電圧に対する保護機能も備えた。
パッケージは4mm角の24ピンQFNで、1000個購入時の単価はISL68200が1.95米ドル、ISL68201が1.80米ドルである。ISL68200は、外付けMOSFETを直接駆動でき、ISL68201はドライバ/MOSFETを内蔵した同社のDrMOS電力段と組み合わせることで、完全な電圧レギュレーターソリューションの実現が可能になるとしている。
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