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スイッチング周波数2.2MHzの降圧型コンバーター日本TI LM5140-Q1

日本テキサス・インスツルメンツは、スイッチング周波数2.2MHz、2チャンネル内蔵の同期整流降圧型コンバーター「LM5140-Q1」を発表した。EMIや高い周波数のノイズを大幅に低減するという。

» 2016年04月01日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 日本テキサス・インスツルメンツは2016年3月、スイッチング周波数2.2MHz、2チャンネル内蔵の同期整流降圧型コンバーター「LM5140-Q1」を発表した。車載インフォテインメントやハイエンドのクラスタ電源システムなど、高電圧動作DC-DC降圧アプリケーションにおいて、EMI(電磁妨害)や高い周波数のノイズを大幅に低減する。

 LM5140-Q1は、3.8〜65Vの広範な動作電圧範囲により、12Vや24Vの鉛蓄電池や48Vのリチウムイオンなどの車載用バッテリーで、エンジン始動/停止やロードダンプなどの条件に対応。スイッチング周波数は2.2MHzで、外部同期機能を備え、スイッチングノイズをAM周波数の帯域外に移動させるため、周波数ホッピングを必要としない。

同期整流降圧型コンバーター「LM5140-Q1」

外付けのEMIフィルター回路を簡素化

 また、調整可能なゲートドライブのスルーレート制御機能により、1%未満の効率低下でEMI輻射を最大10dB低減できる。これにより、外付けのEMIフィルター回路を簡素化して基板実装面積を縮小するほか、CISPR 25規定の車載EMI要件への準拠を簡素化できる。スタンバイ時(片チャネルが無負荷で動作時)の静止時電流は35μAで、常時動作するアプリケーションの電池動作時間を延長するという。

 LM5140-Q1は、外付けのMOSFETを用いることで、ハイエンドのインフォテインメントシステムやノイズに敏感なシステムに最大10A、2チャネルの負荷をサポート。パッケージは40ピンのVQFNで、1000個購入時の参考価格は3.90米ドルとなっている。

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