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温度センサーを内蔵した携帯端末向け水晶振動子日本電波工業 NX1612SB

日本電波工業は、温度センサーを内蔵した、携帯情報端末向けの水晶振動子「NX1612SB」を開発した。−30℃〜85℃の動作温度範囲で、優れた周波数温度特性を発揮できる。

» 2016年04月08日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 日本電波工業は2016年3月、温度センサーを内蔵した、携帯情報端末向けの水晶振動子「NX1612SB」を開発したと発表した。最大高さは0.45mmで、「1612サイズ」(1.6×1.2mm)では「世界最小クラス」(同社)になるという。

サーミスターを内蔵

水晶振動子「NX1612SB」

 NX1612SBは、1.6×1.2×0.45mmのパッケージに同社独自の設計と水晶振動子技術を活用し、同一気密室内に水晶片と温度センサーであるサーミスターを内蔵。これにより、チップセット側の温度補償回路と一体となった基準周波数の高安定化を可能にした。

 周波数範囲は26M〜52MHzで、RF/GPSなどの基幹回路に安定した周波数のクロック信号を供給できる。周波数温度特性は動作温度−30〜85℃時に最大±12×10−6、等価直列抵抗は26M〜38.4MHz時に最大80Ω、38.4M〜52MHz時に最大50Ω。励振レベルは10μW、負荷容量は7pFとなっている。

 既にサンプル出荷を開始しており、量産開始は2016年8月の予定。「スマートフォンやタブレットなどの携帯情報端末の小型/薄型化に貢献できる」(同社)としている。

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