パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は、車載ECUの電源回路に適した車載用導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサー「ZK」シリーズを製品化した。
パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は2016年5月、ハイブリッド車(HEV)、電気自動車(EV)、ガソリン車などの車載ECU(電子制御ユニット)の電源回路に適した車載用導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサー「ZK」シリーズを製品化した。
ZKシリーズは、電解液と導電性高分子の高耐熱化技術により、これまで困難だったコンデンサーの小型化と大容量化の両立を実現。従来と同サイズで比較した場合、最大約1.5倍の大容量となっており、ECUの小型化やエンジンへのECU直接搭載に貢献する。
また、同サイズの従来品と比較して、同等の耐熱性を維持しつつ、20〜40%大電流化した。これにより、モーター駆動時に大電流を瞬時に供給できるという。
ECUの製造工程は、大電流対応のコンデンサーは自動実装対応が難しく、別工程での実装が必要だった。ZKシリーズは面実装タイプのため、基板への自動実装に対応でき、工程の合理化に貢献する。
サイズは、5.0×5.8mm〜10.0×10.2mmまで5種類をそろえた。静電容量範囲は33μ〜470μFで、温度範囲は−55℃〜125℃。2016年9月から量産を開始する。
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