富士通コンポーネントは、Bluetooth 4.2に対応した無線モジュール「FWM7BLZ20」シリーズを開発したと発表した。同社のBluetooth 4.1対応モジュールと同じサイズでありながら、消費電力は約2分の1、通信距離約2倍を実現。2016年9月からサンプル品の提供を開始するという。
富士通コンポーネントは2016年7月、Bluetooth 4.2に対応*)した無線モジュール「FWM7BLZ20」シリーズを発表した。同年9月からサンプル品の提供を開始する。
*)同社によると、工事設計やBluetooth SIGなどの認証は、2016年9月に取得する予定という。
FWM7BLZ20シリーズは、同社のBluetooth 4.1対応モジュール「MBH7BLZ02」シリーズと同じサイズでありながら、消費電力は約2分の1となる約5.4mA(実測値)、受信感度は−94dBm(実測値)で通信距離が約2倍に向上したという。
ICには、Nordic Semiconductorの「nRF52832」を搭載(関連:従来比約4分の1と小型化したBLE SoCのWL-CSP版)。内蔵プロセッサの処理能力向上とメモリ容量の拡大により、データ転送速度の向上とユーザー使用領域の大幅な拡大が実現できる。また、NFC機能を搭載し、外部アンテナをつないで、NFC対応機器に接続することも可能とした。
FWM7BLZ20シリーズの電源電圧は1.7〜3.6Vで、外形寸法は15.7×9.8×1.7mm。価格はオープンとなっている。今後は、ファームウェア搭載製品も開発予定とし、「IoT(モノのインターネット)関連機器や機器のリモートメンテナンスなど、低消費電力や高速化を検討する顧客に最適な無線モジュール」(富士通コンポーネント)と語る。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.