デバイスがThreadネットワークに加わるためには、参加するデバイスが行わなければならないフェーズがいくつかある。Threadネットワークでは、全ての参加プロセスはユーザーが開始するようになっている。いったん参加プロセスが完了すると、デバイスはThreadネットワークに完全に加入して、アプリケーション層の情報を他のデバイスと交換し、Threadネットワーク内外を問わず、さまざまなサービスができるようになる。
参加するデバイスはまずThreadネットワークを発見し、コミッショニングのためにルーターとの接触を開始しなければならない。参加するデバイスは、全ての無線チャンネルをスキャンし、それぞれの無線チャンネルでビーコン要求をして応答を待つ。
ビーコンは、ネットワークSSIDを含むペイロードを持つ。Threadネットワークが新メンバーを受け入れる場合、参加を許可するという意味のパーミットジョイニングであることがビーコンで表明される。デバイスがThreadネットワークを発見したのち、MLEメッセージを使い、隣接ルーターとの交信を通じてコミッショニングを行うことができる。
既にコミッショニング情報を入手したデバイスは、直接Threadネットワークにアタッチするための十分な情報を持つため、発見を必要としない。
コミッショニング情報を持つ参加デバイスは、親機ルーターと接触し、親機ルーターを通じてMLEリンク構成メッセージを交換することでThreadネットワークにアタッチする。デバイスは、エンドデバイスか、REEDとしてThreadネットワークにアタッチし、親機ルーターから16ビットのショートアドレスが割り当てられる。
REEDとしてアタッチした後、REEDはリーダーからルーターアドレスを受けているルーターになるよう要求を出すことができる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.