リニアテクノロジーは、クアッド(各3A)/トリプル(6A、3A、3A)/デュアル(6A、6Aまたは9A、3A)/シングル(12A)出力で構成可能なクアッド出力降圧レギュレーターを発表した。
リニアテクノロジーは2016年10月、クアッド(各3A)/トリプル(6A、3A、3A)/デュアル(6A、6Aまたは9A、3A)/シングル(12A)出力として構成可能なクアッド出力降圧レギュレーター「LTM4643」を発表した。プリント基板(PCB)裏面に実装できるため、PCB表面のスペースをメモリやコネクターなどの部品に活用できる。
出力電圧範囲は0.6〜3.3Vで、4つの出力を個別に調整できる。各入力ピンは独立しており、入力電圧4〜20Vの範囲で個々の電源レールまたは共通の電源レールから給電が可能だ。4つのチャンネルが位相を90度ずらしてスイッチングを行うため、デフォルト(1.2MHz)および外部クロックに同期させた場合(850kHz〜1.5MHz)でも、入力リップルを最小限に抑えることができる。
また、4Vを超える外部バイアス電源を用意すれば、LTM4643は低い入力電源電圧でも安定化が可能だ。出力の過電圧、過電流、過熱フォルト保護機能も備えている。
パッケージには、9×15×1.82mmのLGAを採用。薄型のため、PCIeアプリケーションのPCB裏面実装などの高さに制限があるシステムや、高電力のFPGA/GPU/ASICやプロセッサを冷却するための一般的なヒートシンクやコールドプレートの下にレギュレーターを収める場合にも対応するという。
LTM4643の動作温度範囲は−40〜+125℃で、全出力電圧レギュレーションは±1.5%。1000個購入時の単価は19.90米ドルからとなっている。
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