ケルは、1.5mmピッチのドロワーコネクター「FAS」シリーズに、ケーブル中継タイプを追加した。ケーブル対ケーブルのコネクターで、任意の場所に3段階の時差接触を設定できる。
ケルは2017年1月、1.5mmピッチのドロワーコネクター「FAS」シリーズに、ケーブル中継タイプを追加したと発表した。ケーブル対ケーブルのコネクターで、任意の場所に3段階の時差接触(3段活線挿抜)を設定できる。長さ別に3種類をそろえた。
ドロワーコネクターとは、ユニット間のズレを吸収するコネクターだ。コピー機などのトナーや給紙トレーなどを本体に接続する際に使用する。FASシリーズは、フローティング機構の他、篏合誤差XY方向に±3mm吸収する吸い込み機構を搭載。嵌合場所が見えない部分の接続でも、容易な誘い込みを可能にした。
新発売のケーブル中継タイプは、コネクターの誘い込み角度を広げることで、斜めからの篏合時の位置調整が容易になった。XY方向に最大±1.4mmのフローティング機構を設け、さらに誘い込み量をXY方向に±3mmとした。誘い込み時にコネクター同士が真っすぐになってから接触する構造を採用し、ピン座屈を防止する。
有効嵌合長は3.4mmで、コンタクト挟み込み2点接触を採用。AWG#24〜28のディスクリートケーブルに対応し、定格電流はAWG#24で2.4Aを確保した。極数は4〜40極まで2極刻みで19種類をそろえ、サンプル価格は40極で1セット1000円となる。
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