インターシルは2017年2月、衛星向けデコーダーを内蔵したシングルチップ耐放射線32チャンネルドライバーを発表した。衛星コマンド、テレメトリーソリューションのサイズを半減するという。
インターシルは2017年2月、人工衛星向けのデコーダーを内蔵したシングルチップ耐放射線32チャンネルドライバー「ISL72813SEH」を発表した。デコーダーとレベルシフター、ドライバーアレイを1個のモノリシックICに集積し、衛星コマンド、テレメトリーソリューションのサイズを最大50%低減するという。
内蔵のデコーダーは、衛星のフライトコンピュータのFPGAやCPUの汎用I/Oに直接接続でき、競合品の1入力1出力ドライバーアレイに比べてピン数を大幅に削減する。内蔵のレベルシフター回路により、いくつかの周辺部品も不要になる。
ドライバーには同社独自のシリコンオンインシュレータープロセスを採用し、重イオン環境でシングルイベントラッチアップ(SEL)耐性を提供する。
放射線耐性は、高線量率時は100krad、低線量率時では50krad。50kradの低線量率によるウエハーごとの検査を実施する。コレクター−エミッター間飽和電圧が1.5V、コレクター電流出力は600mAまで。32チャンネルのコモンエミッター、オープンコレクタードライバー出力の各チャンネルが、最大42V、600mAのパルス生成を可能にする。
パッケージは、44ピンのセラミックリードレスチップキャリアを採用。デバイスの機能と性能が評価できる評価ボードも提供するとした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.