部品点数を5点削減できるMOSFETレギュレーター:インフィニオン IR3883
インフィニオンテクノロジーズは、高密度アプリケーション向けに高集積型MOSFET DC-DCレギュレーター「IR3883」を発表した。強力な安定化エンジンを採用し、補償回路がなくてもセラミックコンデンサーによる安定動作を可能にした。
高集積型MOSFET DC-DCレギュレーター「IR3883」
インフィニオンテクノロジーズは2017年3月、高密度アプリケーション向けに高集積型MOSFET DC-DCレギュレーター「IR3883」を発表した。3段階で選択可能な熱補償型の電流制限回路を内蔵し、インダクターを大型化せずにレジスタを低減できる。
入力電圧は4.5〜14V、出力電圧は0.5〜5Vで、最大3Aの直流電流を供給する。軽負荷時は電力を節約するダイオードエミュレーションモードで動作し、予備電源に適した低静止電流モードによって消費電力を抑えることができる。
保護機能として、プリバイアス起動やサーマルシャットダウン、過電流保護、内部ソフトスタート、イネーブルピン、パワーグッド出力などを装備した。また、強力な安定化エンジンを採用し、補償回路がなくてもセラミックコンデンサーによる安定動作を可能にしている。他社製品に比べて部品点数を最大5点削減し、基板面積を100mm2未満に抑えることができる。
現在、サンプルおよび量産出荷中で、パッケージは3×3mmのPQFNを採用。オンライン設計ツール「Power Desk」とレファレンスデザイン「IRDC3883」も提供している。POL(Point of Load)アプリケーションを対象としていて、通信、サーバ、ストレージなどに適しているという。
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