コイルと制御ICを統合した昇圧型DC-DCコンバーター:トレックス XCL102/103
トレックス・セミコンダクターは、コイルと制御ICを一体化した昇圧タイプのDC-DCコンバーター「XCL102/XCL103」シリーズを開発した。外付け部品にセラミックコンデンサーを追加するだけで電源回路を構成できる。
トレックス・セミコンダクターは2017年3月23日、コイルと制御ICを一体化した昇圧タイプのDC-DCコンバーター「XCL102/XCL103」シリーズを開発したと発表した。2.5×2.0×1.0mmと小型で、外付け部品にセラミックコンデンサーを追加するだけで電源回路を構成できる。
入力電圧は0.65〜6.0Vで、出力電圧は2.2〜5.5Vまで0.1Vステップで選択できる。入力電流は0.8A、出力電流は500mA。発振周波数は3.0MHzで、制御方式はXCL102がPWM制御、XCL103がPWM、PFM自動切替制御となっている。
DC-DCコンバーター「XCL102/XCL103」シリーズ(CL-2025-02)
また、コイルを内蔵したことで、不要輻射ノイズを低減。ノイズからの影響を受けやすい無線機器などにも対応する。他に、ソフトスタート、負荷切断、CLオートディスチャージ、バイパススイッチ機能に加え、過電流制限、積分ラッチ、出力ショート保護などの保護回路も内蔵した。
両シリーズとも現在量産中で、参考価格は100円(税別)となる。
- DC-DCコンバータのノイズ対策[理論編]
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- DC-DCコンバータのノイズ対策[実践編]
本稿では、非絶縁型/スイッチング方式のDC-DCコンバータにおけるノイズ対策について、2回にわたって解説している。1回目の『理論編』では、ノイズの種類やその発生メカニズムについて説明した。その内容を踏まえ、今回の『実践編』では、ノイズの発生を抑えるための基板レイアウト設計の基本、部品の選択方法、付加回路による対策手法について具体的に解説する。
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旭化成エレクトロニクスは、最大出力電流4.5Aの車載ECU用DC-DCコンバーター「AP3440」シリーズを発売した。出力電圧を±2%の範囲で監視するパワーグッド機能を搭載している。
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