効率94%の6チャンネルパワーマネジメントIC:ダイアログ・セミコンダクター DA6102
ダイアログ・セミコンダクターは、低RDSonのFETにより、最大94%の効率を達成したパワーマネジメントIC「DA6102」を発表した。バックレギュレーターやバックブーストレギュレーターなど、6つのチャンネルを搭載している。
ダイアログ・セミコンダクターは2017年4月、低RDSonのFETにより、最大94%の効率を達成した6チャンネルパワーマネジメントIC「DA6102」を発表した。パッケージは2.975×3.375mmのWLCSPで、−30〜85℃のダイ温度範囲で動作する。一眼レフカメラやPOS端末、セルバッテリーなどに向く。
DA6102は、2つのバックレギュレーターおよび1つのバックブーストレギュレーター、1つのバックコントローラー、2つの常時オンLDOを搭載している。入力電圧は4.5〜11.5Vで、出力電圧はバックレギュレーターが3〜3.75V、バックブーストレギュレーターが3〜4.55Vとなる。
パワーマネジメントIC「DA6102」
スイッチング周波数は最高3MHz、外部同期クロック入力は1.5M〜3MHz。各チャンネルに、電流、短絡、過電圧、放電などに対する保護機能を装備した。また、I2Cインタフェースにより、出力電圧やスイッチング周波数、起動シーケンス、障害保護機能などが設定可能で、OTPによる設定もできる。
これらの機能により、プリント基板のサイズや外付け部品数、高さを最小限に抑えることができ、他製品に比べてスペースを50%削減する。既に、OEM各社で採用されており、2017年後半には量産を開始する予定だ。
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