日本テキサス・インスツルメンツ(TI)は、入力電圧12V/出力電流10Aの降圧型DC-DCパワーモジュールを発表した。従来比20%小型の電源管理ソリューションを提供するという。
日本テキサス・インスツルメンツ(TI)は2017年2月、入力電圧12V/出力電流10Aの降圧型DC-DCパワーモジュール「TPSM84A21」「TPSM84A22」を発表した。従来の10A品に比べて、20%小型の電源管理ソリューションを提供できるという。
両製品は、複数のパワーMOSFETに加え、シールドされたインダクター、入出力コンデンサーや受動部品などを9×15mmの小型パッケージに内蔵している。従来の10Aパワーモジュールは最大16個の外付けコンデンサーを必要としていたが、TPSM84A21は4MHzのスイッチング動作と、185μFの出力コンデンサーを内蔵したことにより、同社は「外付けコンデンサーなしで高精度の安定化動作を維持し、低い出力リップル特性を提供する」と語る。
出力電圧範囲は、TPSM84A21が0.55〜1.35V、TPSM84A22が1.2〜2.0V。追加コンデンサーなしで、過渡状態±1%のオーバーシュート性能を実現している。
20ピンのQFMパッケージで提供し、1000個購入時の参考単価は8.63米ドル。既に量産を開始しており、評価モジュール「TPS84A21EVM」「TPS84A22EVM」も提供する。
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