384V入力から24Vが供給できるDC-DCコンバーター:バイコー BCM6123TD1E2663Txx
バイコージャパンは、24V出力のDC-DC電圧変換比固定型コンバーター「BCM6123TD1E2663Txx」を発表した。公称入力384V DC入力から、SELV(Safety Extra Low Voltage)回路で24Vの絶縁された2次側出力を供給する。
DC-DC電圧変換比固定型コンバーター「BCM」
バイコージャパンは2017年5月、ChiPパッケージ型のDC-DC電圧変換比固定型コンバーター「BCM(Bus Converter Module)」シリーズを拡充し、24V出力の「BCM6123TD1E2663Txx」を発表した。公称入力384V DC入力から、SELV(Safety Extra Low Voltage)回路で24Vの絶縁された2次側出力を供給する。
同社の高電圧バスコンバーターは、384V入力から直接、12V、24V、84Vの共通バス電圧を作成できる。BCM6123TD1E2663TxxのKファクターは1/16(公称384〜24V)で、出力電圧は16.3〜25.6V。動作温度範囲は−40〜100℃となる。
リード端子タイプの6123 ChiPで提供され、最大効率は97.4%、電力密度は最大2400W/in3を達成。並列に使用することで大電力化が可能で、出力を直列に接続すればより高い出力電圧を構成できる。
アナログ信号とデジタル信号いずれかの制御が可能で、双方向変換も行える。また、モジュールの1次側に2μFを配置すると、24V出力の容量500μFを置き換えることもできる。
同社では、産業機器、電気通信、照明アプリケーションなどでの用途を見込む。
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