10種以上の規格に対応した産業用通信プロセッサ:日本TI AMIC110
日本テキサス・インスツルメンツは、Ethernetおよびフィールドバスの10種類以上の通信標準規格をサポートした産業用通信プロセッサ「Sitara AMIC110」を発表した。
日本テキサス・インスツルメンツは2017年6月、Ethernetおよびフィールドバスの10種類以上の通信標準規格をサポートした産業用通信プロセッサ「Sitara AMIC110」を発表した。モータードライブなどのネットワーク未対応製品の設計に産業用Ethernet機能を追加することで、ネットワーク対応製品に変更が可能になるという。
「Sitara AMIC110」のイメージ
対応する通信標準規格は、EthernetCAT、Profinet、Ethernet/IP、PROFIBUSのマスターとスレーブ、HSR、PRP、POWERLINK、SERCOSIII、CANopenなど。他に、開発中も含めた複数の通信プロトコルをサポートしている。
CPUには、最高300MHzのARM Cortex-A8コアを搭載。また、ネット接続対応のドライブ製品アプリケーション向けに、同社の「C2000」マイクロプロセッサのコンパニオン通信デバイスとして使用できる。
既に供給を開始しており、1000個購入時の参考単価は6.75米ドル。産業用通信と産業用Ethernet向け開発プラットフォーム「AMIC110 産業用通信エンジン(ICE)」も提供され、C2000マイコン・ローンチパッド開発キットと組み合わせて活用することで、高度な統合性と拡張性を備えたIndustry4.0対応ソリューションを構築できるとしている。
- DDRメモリ向け同期整流DC-DC降圧型コンバーター
日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は2016年10月、DDRメモリ向けの同期整流DC-DC降圧型コンバーター「TPS54116-01」を発表した。入力電圧は2.95〜6Vで、出力電流は4Aとなる。
- 伝搬遅延時間19ナノ秒の絶縁型ゲートドライバー
日本テキサス・インスツルメンツは、2チャンネル内蔵の絶縁型ゲートドライバー「UCC21520」を発表した。最大12.8kVのサージ耐性や100V/ナノ秒以上の同相過渡耐性を提供する。
- オン抵抗54mΩの60V パワーFemtoFETトランジスタ
日本テキサス・インスツルメンツは、60V動作のNチャネルパワーFemtoFETトランジスタを発表した。オン抵抗は54mΩで、従来のロードスイッチに比べ、システムの電力損失を90%削減できる。
- 静止時電流10.5μAのDC-DC降圧型コンバーター
日本テキサス・インスツルメンツは、最大入力電圧65V、出力電流150mAのDC-DC同期整流降圧型コンバーター「LM5165」「LM5165-Q1」を発表した。10.5μAの低静止時電流を提供する。
- 放射線耐性を強化した終端リニアレギュレーター
日本テキサス・インスツルメンツは2016年7月、航空宇宙アプリケーション向けに、DDRメモリ用終端リニアレギュレーター「TPS7H3301-SP」を発表した。シンク、ソース終端用の電力用モノリシックFET2個と、内部電圧レファレンスを集積しているという。
- 最大9.8GHzの周波数範囲を備えたVCO内蔵のPLL
日本テキサス・インスツルメンツは、VCOを内蔵したPLL「LMX2582」「LMX2592」を発表した。1MHzオフセット時のVCOの位相ノイズは−144.5dBc/Hzで、GSM通信標準規格に適合する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.