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1μA分解能電流測定機能を搭載した3出力DC電源キ―サイト E36300Aシリーズ

キーサイト・テクノロジーは、暗電流や待機電流に対応する1μA分解能電流測定機能を搭載した3出力DC電源「E36300A」シリーズを発売した。色分けした3チャネル全ての電圧や電流をディスプレイに同時に表示できる。

» 2017年06月30日 09時00分 公開
[EDN Japan]

電源1台で暗電流や待機電流を測定

 キーサイト・テクノロジーは2017年6月、暗電流や待機電流に対応する1μA分解能電流測定機能を搭載した3出力DC電源「E36300A」シリーズを発売した。参考価格は、電力80Wの「E36311A」が14万1579円、同じく電力80Wの「E36312A」が17万8102円、電力160Wの「E36313A」が21万5820円(いずれも税別)となる。

 E36300Aシリーズは、大型カラーディスプレイや直感的な操作が可能なユーザーインタフェース、最新デバイスに接続できるUSBインタフェース(機種によりLANやGPIBにも対応)を搭載している。0.01%の優れた電源変動や負荷変動、50μs未満の高速トランジェント応答時間、1μA分解能の低レンジ電流測定を特徴とし、測定対象物の損傷を防止する過電圧、過電流、過熱保護機能を備えた。

3出力DC電源「E36300A」シリーズ

 最大電圧は、E36311Aが6V、±25V、E36312AとE36313Aが6V、25V、25V。最大電流は、E36311AとE36312Aが5A、1A、1A、E36313Aが10A、2A、2A。高精度電流測定機能により、計測器を外部接続することなく電源1台で暗電流と待機電流を測定できる。また、データログや電源投入のシーケンス模擬、電圧変動模擬などに対応するアドバンス機能も備えた。

電力80Wの「E36311A」(上)、「E36312A」(左下)、電力160Wの「E36313A」(右下)

 メニュー形式のフロントパネルインタフェースを採用し、操作性も向上している。4.3インチのカラー液晶ディスプレイには、色分けした3チャネル全ての電圧と電流を同時に表示できる。電圧用と電流用の2つのノブを備え、ロータリーエンコーダーによる正確な設定が行える。他に、各チャンネルでの個別オン、オフ機能なども搭載し、生産性向上に寄与する。

 同社のBenchVueソフトウェアに対応し、パラメーターやステータスアラートの設定、パワー出力の表示、電圧と電流の記録など、電源の制御が行える。付属のテストフロー機能を使用すれば、テストシーケンスへ組み込むことで、電源のセットアップと測定を迅速に自動化できる。

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