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最新スマホとの相互通信、BLEアプリプロセッサSTマイクロ BlueNRG-2

STマイクロエレクトロニクスは、次世代のBluetooth low energy(BLE)アプリケーションプロセッサ「BlueNRG-2」を発表した。低消費電力で高効率な32ビットARM Cortex-M0プロセッサに加え、複数の低消費電力モードを採用している。

» 2017年07月14日 09時00分 公開
[EDN Japan]

低消費電力で高効率な32ビットプロセッサを採用

 STマイクロエレクトロニクスは2017年7月、次世代のBluetooth low energy(BLE)アプリケーションプロセッサ「BlueNRG-2」を発表した。低消費電力で高効率な32ビットARM Cortex-M0プロセッサに加え、動作電流0.5μAのスタンドバイモードなど、複数の低消費電力モードを採用。最小限の電力で、機能要件を満たすことができる。

 Bluetooth 5に準拠し、最新世代のスマートフォンとの相互通信に対応する他、セキュリティ、プライバシー保護、高速データ通信用のパケット長拡張などの最先端の拡張機能をサポートする。また、RF最大出力8dBmのBluetooth low energy無線により、通信範囲を最大化し、データのエラーや再送信を防止して全体的な消費電力を節約する。

Bluetooth low energyアプリケーションプロセッサ「BlueNRG-2」

 他に、暗号化処理、電源制御、クロック制御などの機能を搭載。アプリケーションコード用に集積した256Kバイトのフラッシュメモリを採用しており、外付けメモリを削減し、システム設計の簡略化が図れる。

 最高動作温度は105℃で、車載環境を含む幅広い用途に対応できる。現在、32ピンQFNパッケージで提供を開始しており、2017年内に48ピンQFNパッケージ、小型WLCSPのオプションも追加する予定。1000個購入時の単価は、約1.95米ドルとなる。

 同社では、BlueNRG-2評価キット「STEVAL-IDB008V1」の他、BlueNRG専用の小型バラン「BALF-NRG-02D3」も提供。BALF-NRG-02D3の実装面積は1.2mm2以下で、RF回路の複雑さを軽減してRF回路性能を最適化する。

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