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高インピーダンスを実現したチップビーズフィルターTDK MMZ0402EUCシリーズ

TDKは、外形寸法は0.4×0.2×0.2mmで、インピーダンス(100MHz時)が150±25%Ωまたは180±25%Ωのチップビーズフィルターの量産を開始した。

» 2017年08月30日 09時00分 公開
[村尾麻悠子EDN Japan]

従来品の直流抵抗を維持したまま

 TDKは2017年8月29日、高いインピーダンスを実現したチップビーズフィルター「MMZ0402EUCシリーズ」を開発し、量産を開始したと発表した。外形寸法は0.4×0.2×0.2mm。主に、スマートフォンやタブレット端末などのモバイル機器向けとなる。

 MMZ0402EUCシリーズは、TDK独自の技術によりインピーダンス効率を改善し、従来品の直流抵抗を維持したまま、インピーダンス(100MHz時)が20%向上した。具体的には、「MMZ0402EUC151C」が150±25%Ω、「MMZ0402EUC181C」が180±25%Ωとなっている。

 直流抵抗の最大値はMMZ0402EUC151Cが0.62Ω、MMZ0402EUC181Cが0.69Ω。同一サイズおよび同一インピーダンスのチップビーズフィルターにおいては「最高水準」(TDK)の低直流抵抗化だとしている。

 温度範囲は−55〜125℃。サンプル価格は1個20円(税別)で、月産3000万個の予定で生産する。

チップビーズフィルター「MMZ0402EUCシリーズ」

 スマートフォンなどのモバイル機器では、高機能化とともに小型化、薄型化も引き続き進んでいて、これに伴い、モジュールを含めた受動部品に対しても、高性能かつ小型の要求が強い。TDKは、チップビーズフィルターについて、今後もインピーダンスの拡大と小型化をより一層進め、ラインアップの拡充を図っていくとした。

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