2A、60Vスイッチ内蔵の昇圧DC-DCコン:ADI LT8362
アナログ・デバイセズ(ADI)は、2A、60Vのスイッチを内蔵した、電流モード2MHz昇圧DC-DCコンバーター「LT8362」を発表した。昇圧コンバーター、SEPICコンバーター、反転コンバーターとして構成できる。
アナログ・デバイセズは2017年8月、2A、60Vのスイッチを内蔵した、電流モード2MHz昇圧DC-DCコンバーター「LT8362」を発表した。2.8〜60Vの入力電圧範囲で動作し、1セルのリチウムイオンバッテリーから自動車用、産業用まで各種の入力電源に対応する。
LT8362は、昇圧コンバーター、SEPICコンバーター、反転コンバーターとして構成できる。Burst Mode動作により出力リップルを15mVP-P未満に抑え、同時に静止電流を9μAまで低減できる。
電流モード2MHz昇圧DC-DCコンバーター「LT8362」
スイッチング周波数は300k〜2MHzの範囲でプログラム可能で、外付け部品のサイズを低減しつつ、AMラジオなどの臨界周波数帯域を回避できる。また、165mΩスイッチにより、95%以上の効率を達成。2MHzのスイッチング時には、90%以上の効率を達成する。
スペクトラム拡散周波数変調機能を備え、EMIの影響を最小限に留めることができる。出力の正負にかかわらず1つの帰還ピンで出力電圧を設定するため、ピン数を最小限に抑えることも可能だ。
ラインアップは、3×3mmのDFN-10パッケージを採用した「LT8362EDD」と高電圧対応の「LT8362EMSE」(4ピン欠損)、−40〜125℃のインダストリアル温度バージョン「LT8362IDD」「LT8362IMSE」、−40〜150℃の高温バージョン「LT8362HDD」「LT8362HMSE」をそろえた。1000個購入時の参考価格は2.95米ドルからとなる。
- 降圧、昇圧、昇降圧コンバーターによる電力安定化
今回の記事では、降圧コンバーター、昇圧コンバーター、昇降圧(反転)コンバーターのそれぞれにおける電力安定化について解説します。
- コンバーターの回路方式
今回の記事では、同期式と非同期式の違いの他、2段式やマルチフェーズといったコンバーターの回路方式について説明する。
- DC-DCコンバータのノイズ対策[理論編]
スイッチング方式のDC-DCコンバータは、その仕組みから、ノイズの発生源となってしまう可能性がある。これを避けるために、設計者は適切な対処法を知っておかなければならない。本企画では、2回にわたり非絶縁型/スイッチング方式のDC-DCコンバータのノイズ対策について実践的に説明する。今回は『理論編』として、ノイズの種類やノイズの発生メカニズムを中心に解説を行う。
- Type-C機器の電池寿命を延長する降圧コンバーター
Maxim Integrated Products(マキシム インテグレーテッド プロダクツ)は、最大出力電流500mAのステップダウンコンバーター「MAX77756」を発表した。同製品を使用することで、ポートコントローラー用の常時オン(1.8V、3.3V、5V)デジタル電源レイルを生成できる。
- 最大60VのハイサイドNチャネルMOSFETドライバ
アナログ・デバイセズ(ADI)は、最大60Vの電源電圧で動作する、高速ハイサイドNチャネルMOSFETドライバ「LTC7003」を発売した。内蔵のチャージポンプにより、100%のデューティサイクルを可能にした。
- 384V入力から24Vが供給できるDC-DCコンバーター
バイコージャパンは、24V出力のDC-DC電圧変換比固定型コンバーター「BCM6123TD1E2663Txx」を発表した。公称入力384V DC入力から、SELV(Safety Extra Low Voltage)回路で24Vの絶縁された2次側出力を供給する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.