シリコン・ラボラトリーズは、ZigBeeおよびBluetooth Low Energy(BLE)アプリケーションが1台のSoC上で同時に稼働可能になる、新しいダイナミックマルチプロトコルソフトウェアを発表した。
シリコン・ラボラトリーズは2017年11月、同社のSoC(System on Chip)「Wireless Gecko」シリーズおよびモジュールポートフォリオ向けに、新しいダイナミックマルチプロトコルソフトウェアを発表した。同ソフトウェアを使用することで、ZigBeeおよびBluetooth Low Energy(BLE)アプリケーションが1台のSoC上で同時に稼働可能になるという。
同ソフトウェアは、最適化されたワイヤレスプロトコルスタックとMicrium OSで動作する無線スケジューラーを搭載。ユーザーや設置業者は、スマートフォンアプリを利用し、Bluetooth経由でZigBeeメッシュネットワークの接続、更新、制御などを直接行うことが可能になる。
具体的には、スマートフォンアプリを用いて、住宅照明の設置やセットアップなどが可能になるという。また、ZigBeeベースのライティングシステムを、Bluetoothビーコンが送信できるように拡張することも可能だ。企業では、ビルディングオートメーションシステムにZigBeeを導入すると、Bluetooth対応のスマートフォン、タブレット、スマートタグを利用して従業員の活動状況を判断し、HVAC(heating, ventilating, and air conditioning:暖房、換気、空調)の自動調節が可能になる。
同社のWireless Gecko SoC「EFR32MG12」「EFR32MG13」などに対応し、同社のWebサイトからダウンロードできる。ZigBeeとBluetooth接続をシングルチップで提供するため、IoT(モノのインターネット)向けの次世代型機能が実現し、ワイヤレスサブシステムの部品表(BOM)コストとサイズを最大40%削減可能になるとしている。
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