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Bluetooth 5に完全適合したマルチバンド対応SoCシリコンラボ EFR32xG13シリーズ

シリコン・ラボラトリーズは、マルチプロトコル対応のSoCデバイス「Wireless Gecko」シリーズを拡張し、Bluetooth 5に完全対応したマルチバンド対応SoC(System on Chip)「EFR32xG13」シリーズを追加した。

» 2017年06月26日 09時00分 公開
[EDN Japan]

内蔵型オシレーターでBOMコストを低減

 シリコン・ラボラトリーズは2017年6月、マルチプロトコル対応のSoC(System on Chip)デバイス「Wireless Gecko」シリーズを拡張し、Bluetooth 5に完全対応したマルチバンド対応SoC「EFR32xG13」シリーズを発表した。Bluetooth 4に比べて無線通信距離が4倍、通信速度が2倍、送信容量が8倍に拡大したBluetooth 5の全機能に対応している。

 新シリーズは、512Kバイトのフラッシュメモリと64KバイトのRAMを搭載。ZigBee、Thread、Bluetooth 5によるシングルプロトコルモードでの接続や、BluetoothとZigBee、Thread、サブGHz、2.4GHzネットワーク上の独自プロトコルスタックを組み合わせたマルチプロトコルへの対応も可能になった。

Bluetooth 5対応SoC「EFR32xG13」シリーズ

 また、高精度の低周波数抵抗コンデンサー回路(RC)オシレーターを内蔵し、BLE(Bluetooth Low Energy)デバイスに必要となる外付けの32KHz水晶発振機を不要にした。これにより、開発時のBOMコストを0.15米ドル低減できる。

 スリープ電流は「EFR32xG12」シリーズの6%、第1世代のWireless Geckoデバイスに比べて44%低下し、Energy Star適合デバイスのバッテリー寿命の延長や電流浪費を削減する。また、送信と受信の回数削減によりスループットの高速化や低消費電力化に対応した2Mbps PHY仕様に加え、Bluetooth 4を使った既存デバイスの4倍の通信距離を可能にする125Kbps、500Kbpsコードの新PHY仕様も内蔵している。

 パッケージは7×7mmのQFN48で、ピン配置は他のWireless Gecko SoCシリーズと互換性を備えた。現在、サンプルおよび量産出荷に対応しており、Bluetooth 5をサポートするSLWSTK6020B Blue Gecko 開発キット、Mighty Gecko、Blue Geck、Flex Gecko向けの無線ボードも用意している。

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