NB-IoT機器のRF試験に対応する測定ソフトウェア:アンリツ NB-IoT測定ソフトウェア
アンリツは、NB(Narrow Band)-IoT機器のRF試験を可能にするNB-IoT測定ソフトウェア3種を発売した。同社のユニバーサルワイヤレステストセット「MT8870A」に実装することで、最大4台のNB-IoT機器、モジュールのRF送受信特性を自動で評価できる。
アンリツは2017年11月、NB(Narrow Band)-IoT機器のRF試験を可能にする、NB-IoT測定ソフトウェアを発売した。NB-IoT Uplink 送信測定「MX887067A」、NB-IoT Downlink 波形ファイル「MV887067A」、フル自動測定プログラムの3種で、これらを同社のユニバーサルワイヤレステストセット「MT8870A」に実装することで、最大4台のNB-IoT機器、モジュールのRF送受信特性を自動で評価できる。
ユニバーサルワイヤレステストセット「MT8870A」
MT8870Aは、各種無線通信機器およびモジュールの量産用測定器。本体シャシーに4つの高性能テストユニットを搭載でき、最大4台の無線通信機器、モジュールを同時に評価できる。
同測定器に今回発売した3種のソフトウェアを実装することで、送信電力、周波数、変調精度、受信感度など、3GPP NB-IoT RFテスト仕様に準拠した試験が自動で行える。従来の2G、3G、LTE、LTE-Advanced、無線LAN、Bluetooth、GPS、FMの評価に加え、NB-IoTに対応したことで、複数の無線システムを同時に試験可能になった。
NB-IoTは、LTE-Advanced Proに含まれるセルラーIoT規格で、日本では2018年の導入が予定されている。NB-IoT機器の測定を自動化するには、試験対象機器が搭載する各種チップセットを制御するプログラムの開発が必要だった。
- LTE Cat-M1、NB-IoT対応のソフトウェアオプション
アンリツは、ラジオコミュニケーションアナライザ「MT8821C」向けに、LTE Cat-M1、NB-IoT規格対応のソフトウェアオプションを発売した。これらをMT8821Cにインストールすることで、LTE Cat-M1機器とNB-IoT機器の評価を実施できる。
- LTE-Advancedの評価を可能にするソフトウェア
アンリツは、携帯端末(UE)開発向け無線通信テスタ「MT8821C」の機能を強化し、1台の無線テスタでLTE-Advanced DL CA 4CCsの評価を可能にするソフトウェアを発売した。
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- Bluetooth 5 高速通信の仕組み
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2020年の一部商用化に向け、2017年より実証実験が日本でも開始される見通しの5G(第5世代移動通信)。通信事業者や大学、計測器メーカーがその要件実現に向けて精力的に研究開発に取り組む。本連載では、計測器メーカーであるローデ・シュワルツの視点から5Gの動向をお届けする。
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