京セラは、嵌合(かんごう)状態でXY方向に±1.0mm可動する、0.5mmピッチの基板対基板コネクター「5656」シリーズを発売した。125℃までの高耐熱性を備え、車載機器に求められる厳しい高温環境にも対応する。
京セラは2017年11月、嵌合(かんごう)状態でXY方向に±1.0mm可動する、0.5mmピッチの基板対基板コネクター「5656」シリーズを発売した。125℃までの高耐熱に対応し、カーナビや次世代車載通信システム、ミリ波レーダーなどの車載機器をはじめ、OA機器、産業機器、家電などに活用できる。
独自のフローティング機構を採用し、嵌合状態でXY方向に±1.0mm(F/P=200%)可動する。同社従来製品の約2.2倍の可動領域となったことで、基板実装のズレを吸収し、接触信頼性を高めた。端子の形状は、ワイピング効果でほこりなどの異物を排除する機構を用いた。
使用温度範囲は−40〜125℃で、車載機器に求められる厳しい高温環境にも対応できる。40〜80極に対応し、嵌合高さは17.0mm。
プラグコネクターはストレートタイプとし、リセプタクルコネクターは基板を平行接続するストレートタイプと、基板を垂直接続するライトアングルタイプの2種類をそろえた。他に、バッテリーなどの大電流向けグランド端子専用タイプ、シグナル端子とグランド端子付きの複合タイプも用意している。
サンプル価格は1セット500円(税別)。初年度で20万個の売り上げを目標とする。
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