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温度ロガー向けNFCスマートセンサーICams AS39513

amsは、追跡機能を備え、使い捨てが可能なスマートラベル用NFCセンサータグおよびデータロガーIC「AS39513」を発表した。30mAhの電池1つで、1年以上にわたってタイムスタンプ付きの温度データを記録できる。

» 2018年01月10日 09時00分 公開
[EDN Japan]

タイムスタンプ付きの温度測定結果を取得、保持

 amsは2017年12月、追跡機能を備え、使い捨てが可能なスマートラベル用NFCセンサータグおよびデータロガーIC「AS39513」を発表した。現在量産中で、発注は5000ユニット単位となる。バンプダイまたは高さ0.3mmのチップスケールパッケージで供給される。

NFCセンサータグおよびデータロガーIC「AS39513」

 NFCフロントエンドを含む完全なデジタルセンサーで、スマートラベルへ簡単に組み込むことができる。他に、温度センサー、外部センサーへのアナログインタフェース、リアルタイムクロック、10ビットADC、設定可能なデータ記録エンジン、パスワード保護された9KビットEEPROM、シリアルペリフェラルインタフェース(SPI)などを搭載する。

 最大1020回のタイムスタンプ付きセンサー測定値を保存でき、食料品、医薬品、ヘルスケア製品などの保存や低温輸送時のモニタリングを効率的かつ正確に行える。電力は、単一の電池(通常は1.5V)または2つの電池(3V)で供給。スタンバイ電流は2μAで、30mAhの電池1つで1年以上にわたって温度データを記録できる。

 ISO15693およびNFC-V(T5T)規格に適合し、固有のID、温度ログ、内部メモリに保存したデータは、スマートフォンやタブレットなど認可済みのNFCリーダーで読み取ることができる。専用のISO15693リーダーなら、1〜2mの範囲まで読み取りが可能だ。また、高性能の温度センサーにより、−20〜10℃では±0.5℃の精度を、−20〜55℃では±1℃の精度を保証する。

 AS39513を基盤とするスマートラベルを用いることで、個々のパッケージの詳細な記録データを検査し、生鮮食品などの傷みやすい商品が適切な状態で納入されているか把握できるとしている。

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